Encountering Art that Delights the Senses
“感覚を喜ばせる“がテーマの当コラムは、エディターが実際に足を運び、感動した美術館やアートシーンでの体験を余すことなくシェア。日常を離れ、新しいインスピレーションに心ときめかせて。
インスピレーションに満ちたアートホテル「白井屋ホテル」に滞在
先日、群馬県前橋市のインスピレーションに満ちたアートホテル白井屋ホテルに滞在しました。“都市型ライフを推している当メディアで群馬県?“そう思った方こそ、この先を読み進めてください。1泊滞在してみると、そこは洗練されたデザインやアート、食が共存する無二の空間でした。都会の喧騒を離れ、美しい建築やアートに触れて感性を磨きたい方、従来のホテルステイに飽きてしまい、新たな体験を求めている方にオススメしたい場所です。今回はそんなアートに没入する滞在を叶える、白井屋ホテルの魅力をレポート。
まずは1階のアートラウンジへ。吹き抜けの開放感が心地良い空間は、宿泊者は無料で利用可能。奥の丸テーブルには群馬産のドリンクやワインが並び、ジャーキーやスナックも自由に味わえます。緑に囲まれた静寂の中、贅沢なひとときを満喫しました。
※宿泊者以外は1人5,000円で利用可能
“お好きな席へ“と案内され選んだソファ席の前には、アーティスト五木田智央の絵画「The Demon of Jealousy」が。シックな色調で描かれた女性の肖像は存在感があります。
群馬県産のりんごジュースにジャーキー、カヌレなどのお菓子を選びましたが、ディナー前だったので少し控えめに。(パートナーと2人でいただきました)
この日のコーディネートはモードなモノトーンコーデで決めてみました。お気に入りの多連パールネックレスとコムデギャルソンの横長バッグがポイント。
インダストリアルなアート空間で時間を忘れて
世界的なクリエイターが手がけた建築やアートが融合するこのホテルは、まるで泊まれる美術館。部屋へ向かう道中には現代アーティストLeandro Erlich(レアンドロ・エルリッヒ)の配管アートが吹き抜けの空間いっぱいに広がります。インダストリアルなアート空間では時間を忘れて展示作品の数々に没入しました。
写真はアーティスト武田鉄平の絵画。顔が大胆に抽象化され、誰かを特定できない肖像が、ポップな色彩とスピード感で目を惹きます。(1枚の絵にどれだけの時間が費やされているのだろう?)
ホテルの外にある階段を登り切った先に立つ、アーティスト宮島達男のネオンアート。ランドマークのように、街に光を放っています。(鍵を開けてシェッドの内部を鑑賞することができました)
一皿一皿がアート作品「the RESTRANT」の美食を堪能
ディナーはホテル併設のレストラン「the RESTRANT」で。オープンキッチンが目の前に広がるカウンター席で群馬の恵みを堪能できる、10品のコース料理を楽しみました。
一皿一皿がまるでアート作品!コースの中でも特に印象に残った“菊芋とバニラ“。華やかな見た目に負けない印象的な味わいで、苦手なエビが気にならなくなるほどの衝撃的な美味しさでした。
この日楽しみにしていたメイン料理は群馬県産の和牛。焼き上げられた和牛は一度私たちの席に運ばれ、その美しいビジュアルを目の前で堪能した後、再度完成された料理が運ばれます。
全25室、異なるデザインが施された客室で休養を
コース料理を楽しんだ後はホテルの客室へ。写真では少し伝わりづらいかもしれませんが、L字型の広々とした空間が広がっていました。白井屋ホテルの客室は全25室あり、それぞれに異なるデザインが施されているそう。
ベッド横の棚に、おしゃれなアート本を見つけました。ゲストの感覚を喜ばせるための工夫が至るところに感じられます。
シャワールームはグレーとゴールドを基調としたモダンでシックなデザイン。気になるアメニティは地元のオーガニックブランド「OSAJI(おさじ)」で統一され、シャンプー、コンディショナー、ボディソープが並んでいます。
【SHIROIYA HOTEL】
群馬県前橋市本町2-2-15(JR両毛線「前橋駅」よりタクシーで約5分)
ここから宿泊予約する